鮫島さんの朝の夢 

新米サラリーマンが日常をつづります。

サンプル

  • 先日久しぶりにクラブに行った。耄碌して酒もタバコもNGになったKというDJのイベントだった。梅雨入りしたての東京の街は夜から豪雨で客も少なく、インドネシアにバイナルディグツアーに行ったDJがスマトラタバコをふかしていたり、とりまきのDJ達が楽しい曲を聴きながら今行くべきはKANの弾き語りライブなんだとか、アイコが嫌いだとか、そういう話をしていた。苗字が同じだという理由でワインをしこたまラッパ飲みさせられて、ベロベロに酔っ払い、よく知らない30代半ばくらいの夫婦と3人で踊り、それから林檎殺人事件に合わせて妻の方と2人で踊った。朝、とりまきのDJ達とラーメンを食べて解散した。
  • そのあと、電車に乗ってから寝てしまい、全路線を2往復してからようやく家にたどり着くころには午前10時を回っていた。途中代官山駅のホームでラーメンを全部吐いた記憶がある。その日は、受け取るべき荷物を受け取れず、午後まで寝た。悪くない気分と悪い気分の中間だったように思う。
  • 就職せずに好きなことをして生きて行くことを決めた若者と長いこと話をした。ワインをラッパ飲みさせてきた人とはまた違ったやり方で僕を内輪の雰囲気に打ち解けさせてくれた。初対面の僕に、初対面だからこそかもしれないが、自分の考えていることを色々と正直に語ってくれたのだ。
  • 残念ながらその中身は否定したくなるような箇所がいくつかあったけれど、その態度に少し心動かされた。
  • そういう出会いもあり、こんなことばかりしていてはダメだと思う気持ちとじゃあこれ以外の何が自分の気持ちを盛り上げるのかという疑問の中間にいた。
  • 今年の梅雨はこんな感じで始まった。

Where is the Spanish Halem?


Ben E. King - Spanish Harlem (Original 1960 ...

久しぶりにブログの記事を書いている。

高校生のころは寝る間も惜しんで受験ブログのようなものを書いていた。

4年間の京都での生活を経て、サラリーマンになり金以外のすべてを失った。

酒漬けでカタくなった頭、ぼんやりしすぎて鈍った感性、目先の食い扶持に飛びついて失った目標、暇がないという言い訳で面倒から逃げ続けたツケが回ってきた。

娼婦小屋で目覚めた朝の気持ちは、雑踏に出て朝飯を食い、何事もなかったように仕事を始める以外にやり場がない。

SM好きのの成り上がりから純愛中の貧しいガキまで、様々な人が、動物が、この街を往来する。

さみしいね、さっちゃん。